教務担当の藤田です。
先週は会話試験が続きました。短い時間ではありますが、学生一人一人と話せる貴重な時間です。
会話の評価は、漢字、語彙、文法と比較して、なかなか難しいものだと感じます。何に重きを置くかによって大きく評価が変わってしまうからです。
現行の会話試験では、
- 質問内容を理解しているか
- 質問に合った答えが言えるか
- 質問や語彙が理解できないときに対応できるか
- 自分のことや意見を伝えられるか
- 話すテンポや表情、相槌
など、談話能力とストラテジー能力を重視しています。
もちろん到達度チェックの観点から既習の語彙や文法も評価に組込んではいますが、日本はハイテクスト文化。質問に合っていない暗記文を何度も唱えられるよりも、
「将来コンビニになりたい」
「毎日飼っているぶたを浴びるのが大変だ」
などのエキセントリックな答えのほうが言いたいことは伝わります。
後日正しい言い方を練習することにはなりますが、丸暗記より、黙るより、まちがえても話すほうがずっといいように思います。
次の会話試験ではどんな答えが飛び出すか、私のひそかな楽しみです。
写真は、質問しながら書く評価メモです。お目汚し失礼致します。